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ペレットの種類と選び方鳥さんに食べる楽しみを 2014年07月30日
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ペレットには種類がたくさん!
こんにちは、Sunny Kitchenです。
第3回目のコラムは、ペレットの種類と選び方がテーマです。
ペレットって色々な種類があり、どれを選んだらよいのか?よくわからない・・・
という方のために、テーマごとに大まかな特徴と選ぶポイントをご紹介いたします!

日本のペレットと外国のペレット
鳥の専門病院で推奨しているペレットは、主にアメリカなどの外国メーカーです。
外国製と聞くと、添加物や農薬が大丈夫かな?と心配になるかもしれませんが、例えばオーガニックに関しての意識は欧米の方が高く、オーガニック原料の自給率も日本より遥かに高いので、必ずしも「外国製=危険」ではありません。
実際、オーガニックのバードフードは日本では未開発ですが外国ではポピュラーです。(国産無農薬の穀物は日本でも見かけます。安心安全で大人気のようです)
また、外国の方が飼い鳥の栄養学についても研究が進められています。
現在国内メーカーから発売されているペレットの中で、原材料がはっきりしているものは1社ほどです。
国内メーカーの製品は原材料が不明瞭であったり、不要な糖分などが添加されているなど、獣医師が疑問をもつ製品もあるのが現状です。
そういった点からも、日本はまだまだバードフードの後進国といえるでしょう。
様々な大きさのペレット
ペレットには粉末状のものから足で持って食べられるものまで、様々な大きさや形状があります。
基本的には鳥さんの体の大きさに合わせて、食べやすい大きさや栄養バランスを考えて作られていますので、それに合せて選べば問題ありませんが、鳥さんによって好みの大きさというものがあるようです。
同じペレットでも、小さくしたら食べなくなった!大きくしたら喜んで食べるようになった!などの声を聞きます。
粉末状のペレットは果物やボイルした野菜と和えたり、病中にお湯で溶いて与えることもできたりと万能に活躍してくれますので、1つストックしておくと便利です。
また、硬さも好みがでるポイントのようです。ガリガリかじるのが好きな鳥さん、パキッと砕きやすい方が好きな鳥さん、それぞれの好みに合った硬さを探してあげてください。
参考製品
ハリソンバードフーズ・・・ライフタイム アダルト マッシュ(粉末状ペレット)
色のついたペレット
野生下の鳥さんは、熟れている果実を見分ける際に、赤っぽい色を目印にします。
その本能を利用し、ペレットに興味をもたせるために赤っぽい色を着色している製品があります。
赤色○号・クチナシ色素・アナトー色素・カラメル色素などは、人間の食べ物にも使われていてご存じかと思います。黄色○号や・青○号などが使われている製品もあります。
仮に着色料が天然由来であっても、天然由来=必ずしも安全とは言えない・・・という声もあります。
特に寿命が長い鳥さんについては、何年も食べ続けた場合の影響が解明されていません。
もう1点、色つきの糞が出ますので、糞による健康状態のチェックができないというデメリットもあります。
添加物については賛否両論ですが、少しでもお客様の懸念材料を取り除くという観点から、Sunny kitchenでは着色料・人工甘味料・人工香料・人工保存料無添加の製品を推奨しています。
シードからペレットに切り替える際に、興味を持たせる目的で一時的に与えたとしても、
無着色に慣れてきて問題なく食べられるのであれば、あえて着色ペレットを選ぶ必要はないと考えます。
色で楽しませる方法は、飼い主さんの努力次第で他にもあるからです。
参考製品
ズプリーム・・・フルーツ / ベジー / アビアントレー
ケイティ・・・レインボー
ペレットの香り
ペレットにはそれぞれ香りの特徴があります。
実は鳥さんの嗅覚・味覚は繊細で、この香りによっても好き嫌いがハッキリ分かれます。
いくつかの代表的なペレットの香りについてご紹介します。
比較的香りがハッキリしているペレット
ラウディブッシュ・・・メンテナンスダイエット(天然アップル香料使用)
ゴールデンフィースト・・・ゴールデンオブルス(香料不使用。ハーブやスパイスの自然な香り)
ズプリーム・・・フルーツブレンド / ナッツブレンド / ベジーに人工香料使用
比較的香りがおだやかなペレット
ハリソンバードフーズ・・・抹茶のような味わいと控えめな香り
トータリーオーガニクス・・・草のような青々しい香り
ラフィーバ
黒瀬ペットフード
オーガニックペレットとは
オーガニックとは有機栽培の意味で、化学合成農薬や化学肥料に頼らず、有機肥料などを使用し、認可された手法により栽培された作物です。
日本ではオーガニックのバードフードはまだ確立されていません。
Sunny kitchenでは安心して食べることのできる、国産原料のオーガニックバードフードの開発に向けて計画中です。
アメリカ産のオーガニックバードフードは、USDA(米国農務省)の全米オーガニックプログラムという制度により
オーガニックの認定を受けているものもあります。日本では有機JASにあたります。
厳密な定義までは触れませんが、以下におおまかなオーガニックの定義を記述します。
オーガニックの定義
化学的に合成された農薬や肥料を使わない、また3年以上使用していない土壌で育てる(ただし条件付きで認められている農薬もある)
有機肥料(動植物を原料とする肥料)であっても、化学薬品や重金属が含まれないものを使用する
遺伝子組み換え原材料は使用しない
栽培によって環境を破壊しない
このような規定をクリアした原料を一定量以上使用した製品が、オーガニックバードフードと呼ばれます。
参考製品
ハリソンバードフーズ
トータリーオーガニクス※USDA認定なし
処方食としてのペレット
減量・消化器疾患・腎臓疾患・肝臓疾患・アレルギーなど、特別な食事を必要とする鳥さん向けのペレットがあります。
一般的には出回っておらず、病院の処方により入手します。
普段からペレットに慣れておくと、そのような食事が必要となったときにスムーズに移行できるのもメリットでしょう。
参考製品
ラウディブッシュ・・・ケアライン各種
愛鳥さんにぴったりのペレットを見つけよう
どのペレットを気に入ってくれるかは鳥さんによって様々です。
成分を見てオーナーさんが「これを食べさせたい!」と思っても、その通りに食べてくれないことが多々あります。
1種類を食べなかったからといって諦めずに、ぜひいくつもの種類を試してその子のお気に入りをじっくり探してあげてください。
日常的にペレットを数種類ブレンドすることもおすすめです。
食べるペレットと食べないペレットを毎日一緒にごはん入れに入れることで、食べなかった方のペレットも食べるようになることがあります。
また、何種類かあった方が選びながら食べる楽しさにも繋がります。
食べ残しを捨てるのは少しもったいないですが、必ず毎日取り替えて酸化していないものを与えましょう。
ペレットは想像以上に色々な種類がありませんか?
今回はペレットの選び方についてお話をしましたが、Sunny kitchenでは安心して食べることのできる、国産原料のオーガニックバードフードの開発に向けて計画中です。
愛鳥さんにぴったりのペレットが見つかりますように!
次回は「鳥さんの食性について知ろう!」をテーマにお届けします。お楽しみに!

